2025年6月11日

                                         都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会

                                         都立高校入試英語スピーキングテストに反対する保護者の会

                武蔵大学教授   大 内  裕 和

中学校英語スピーキングテストESAT-Jに関するアンケート
都議会各会派、各政党へのアンケート結果を公開

                      ~ESAT-Jの入試活用の是非と有権者の判断材料として~

東京都は2022年度から中学校英語スピーキングテストESAT-J(以下、ESAT-Jという)を実施し、その結果を都立高校の合否判定に活用しています。2022年度以降、テスト当日のトラブルが絶えず、受験生、保護者は不安を抱えている状況です。私どもは、公正性公平性に欠けるESAT-Jの入試活用中止に向けて取り組んでまいりましたが、このたび、2025年の都議会議員選挙を前に、都議会各会派、主要政党に対して実施した中学校英語スピーキングテストESAT-Jに関するアンケートの結果を公開いたしました。

本アンケートは、有権者が都議会各会派、各政党のスタンスを比較・検討する一助となることを目的として実施したもので、2025年5月16日~5月31日に都議会13会派、並びに、5月16日時点で候補者擁立が報じられる5つの政党等に対して送付し、13件の回答を得ました。

■アンケートの概要

目的:各政党のESAT-Jに対する考えを明らかにし、有権者の投票の参考にしてもらう

実施期間:2025年5月16日~2025年5月31日

対象:都議会13会派(都議会自由民主党、都民ファーストの会東京都議団、都議会公明党、日本共産党東京都議会議員団、都議会立憲民主党、ミライ会議、地域政党自由を守る会、東京維新の会、グリーンな東京、都議会生活者ネットワーク、東京・品川からやさしい未来を、新時代の八王子、東京を元気にする会、八王子・民主の会)及び立候補者擁立予定の国政政党等(国民民主党、れいわ新選組、参政党、社会民主党、再生の道)


質問項目は全6問で、有回答の集計結果は次の通りとなります。

回答数 13件

質問1 ESAT-Jの結果を都立高校入試の合否判定に活用することについて賛成ですか。反対ですか。

 賛成 2

 反対 8

 どちらともいえない 3

質問2 1の理由をお聞かせください。

 各会派政党の見解は公開結果を参照してください。

質問3 2022年から2024年に実施されたESAT-Jで試験当日トラブルが起きたことを知っていますか。

 知っている 13

 知らない  0

質問4 3で知っているを選んだ方に伺います。あなたが知っているトラブル例を教えてください。

 各会派政党の見解は公開結果を参照してください。

質問5 2022年27件、2023年60件、2024年255件のトラブルが起き再試験となった受験生がいますが、試験は適切に行われたと思いますか。

 適切である 1

 適切でない 10

 どちらともいえない 2

質問6 5の理由をお聞かせください。

 各会派政党の見解は下記の公開結果を参照してください。


<追記>

 6月11日に回答結果公表後、6月15日に社会民主党より回答がありましたので

集計数を更新しました。

回答数 14件

質問1 ESAT-Jの結果を都立高校入試の合否判定に活用することについて賛成ですか。反対ですか。

 賛成 2

 反対 9

 どちらともいえない 3

質問2 1の理由をお聞かせください。

 各会派政党の見解は公開結果を参照してください。

質問3 2022年から2024年に実施されたESAT-Jで試験当日トラブルが起きたことを知っていますか。

 知っている 13

 知らない  1

質問4 3で知っているを選んだ方に伺います。あなたが知っているトラブル例を教えてください。

 各会派政党の見解は公開結果を参照してください。

質問5 2022年27件、2023年60件、2024年255件のトラブルが起き再試験となった受験生がいますが、試験は適切に行われたと思いますか。

 適切である 1

 適切でない 11

 どちらともいえない 2


回答からはESAT-Jの入試活用に反対する意見が多いことがわかります。これまでの実施トラブルについては全ての会派、政党が知っていると回答し、ESAT-Jの実施トラブルが広く知られ、運営に問題があると考えていることがうかがえます。トラブルが起きた試験が適切に行われていないと考える会派等も多く、中にはトラブルが起きたことを知っていても試験そのものは適切であると回答した会派もありました。

  

■今後について

本アンケート結果を有権者の投票の判断材料としてもらうのはもちろんですが、選挙後の都議会での議論や不公平不公正なESAT-Jの問題を広く有権者に知ってもらうための運動に活用していく予定です。

【本件に関するお問い合わせ先】

都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会 事務局 沖浜真治

   メールアドレス stoptokyospeakingtests@gmail.com


「中止を求める会」「反対する保護者の会」「入試改革の会」都議会「英スピ議連」市民などによる市民集会の様子

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